現在、新築工事を計画中のお施主様から鉛筆を頂きました。
しかもこの量・・・
これから家を建てていくために、
現在のお住まいを整理していたら、
今は亡きご主人さまの趣味であった文房具が
たくさん出てきたとのことでした。
あまりにたくさんの文房具の量に僕も言葉を失いました。
見るからに貴重そうなモノはとても受け取れませんが、
鉛筆だけでもかなりの量だということで、
頂いて帰ることになりました。
社長の車に無理やり積み込み、
会社で降ろすだけでも一苦労・・・
いろんなメーカーのいろんな種類の鉛筆。
その中でも僕はステッドラーの鉛筆を頂きました。
一目見てその存在に気づき、
すぐに自分の机に持っていきました☆
ステッドラーのマルス・ルモグラフ。
この青いカラーが定番で、たくさんの芯の種類があります。
文房具が好きな人がこの青を見れば、
「おっ、ステッドラーのマルス・ルモグラフ!」
と、なるのです。
鉛筆と言えばHBやBを使っている人がほとんどじゃないでしょうか。
でも全部で何種類あるか知っていますか?
9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、Hから、
B、2B、3B、4B、5B、6B、7B、8B、9Bまで。
HとBの間、それがHBなんです。
Hというのは硬くBになればなるほど柔らかくなります。
三菱のハイユニの鉛筆ではなんと10Bまであります。
世界広しといえど、10Bがあるのは三菱のハイユニだけです。
さすが三菱鉛筆。
ステッドラー独自の硬度表記のEBとEE。
これは7Bと8Bに相当します。
EBはエキストラブラックの略。
EEはエキストラエキストラの略です。
当時はこれ以上の柔らかさと黒さは必要ないと
いうことだったんでしょうね。
芯の太さを見ても違いは歴然です。
僕は文房具が好きで集めている方なのですが、
このステッドラーのEBとEEの実物を見たのは初めてです。
鉛筆というものは、
芯を削りながら紙へこすりつけて、
その摩擦で文章や絵を白い紙へ記録します。
書けば書くほど、
削れば削るほど、
鉛筆として存在していたそれは、
紙に書かれた文字や絵になって消滅していくのです。
そう考えてみれば、なんだか儚い存在です。
削られて短くなっていく鉛筆。
少しでも良い文章や文字。
少しでもよい図面。
書けるようになればいいなと日々、思っています。