とある公共施設においてエレベーターの設置工事を行っています。
写真はその基礎配筋の状態です。
基礎の上に乗る躯体を引っ張るためのアンカーボルト、
躯体を組み立てたあとボルトを緊張させてからグラウト材を注入するためのホース、
一番足元に見える鋼管杭やその補強筋、
全ての部材がそれぞれの役目を与えられ、
その役目を果たすために必要な位置へ、
必要な数量を配置してあります。
求められた役目を叶えるための部材を揃え、
配置すればこういうカタチになりました。
そんなシルエットになっています。
それが構造がデザインを支配している状態。
物事の一番美しい姿だと思います。
土で埋戻してしまえばボルトの先しか見えなくなります。
これも基礎の宿命といいましょうか。
まさに「縁の下の力持ち」といったところです。