人力作戦

とある店舗の改修工事にて、

とても大きなサッシとガラスの入れ替えがありました。

ペアガラスといって機能性向上のため、

ガラスとガラスの間にガスを注入した

とても大きな大きな、重たい一枚ものです。

足場の隙間から2階部分へ

巨大なガラスをどのように吊り上げ、搬入し、設置するか?

いろいろと相談した結果、原始的な道具の使用と人力作戦となりました。

ひとりひとりの力は些細なものでも、

みんなで力を合わせれば巨大な力と成りうる。

分かりきったような言葉でも、

実際目の当りにしてみると、

みんなで力を合わせ、一つの物事を成し遂げる様には、感動を覚えます。

きっと昔のお城を建てるときにも似たような光景があったのだろうな。と、

便利な道具や機械、材料に恵まれた現代ですが、

そういった便利な時代だからこそ、

忘れてはいけないことなのだと、

改めて教えられたような気がしました。

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水廻りの改修工事

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水廻りの改修工事を行っています。

現在はその他の部分を工事中なのですが、

とりあえずはお風呂・洗面まわりを使えるようにして

引き渡しております。

家という建物の寿命と、設備機器の寿命は必ず違います。

設備機器に関して言えば、

性能や効率、便利さも日進月歩で向上していきます。

建物をフレキシブルにして出来るだけ永く使えるように・・・

どうやらその鍵は

「設備機器の更新をいかに容易に行える建物にするべきか?」

それによって建物の寿命が決まる。

そんな気がしてきます。

基礎の基礎

 

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とある公共施設においてエレベーターの設置工事を行っています。

写真はその基礎配筋の状態です。

基礎の上に乗る躯体を引っ張るためのアンカーボルト、

躯体を組み立てたあとボルトを緊張させてからグラウト材を注入するためのホース、

一番足元に見える鋼管杭やその補強筋、

全ての部材がそれぞれの役目を与えられ、

その役目を果たすために必要な位置へ、

必要な数量を配置してあります。

求められた役目を叶えるための部材を揃え、

配置すればこういうカタチになりました。

そんなシルエットになっています。

それが構造がデザインを支配している状態。

物事の一番美しい姿だと思います。

土で埋戻してしまえばボルトの先しか見えなくなります。

これも基礎の宿命といいましょうか。

まさに「縁の下の力持ち」といったところです

 

改修工事で思うこと。

とある公共施設の外壁改修を行っています。

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建物の劣化というものは、

完成し、引き渡されたときから始まるのではなく、

その材料が生産された時、

もしくは施工中から始まります。

いろんな材料が物質・素材としてこの世に

生まれた瞬間から劣化は進みます。

不老不死の人間がいないように、

建物を形成する素材すべてが経年劣化します。

なので建物の改修や補修工事がどうしても

いつかは必要になってきます。

なのに数十年後、確実に必要になるであろう

経年劣化への対応がなさすぎる建物が多すぎます。

建物が傷んできたときの対処の方法。

たとえ傷んできたとしても被害が最小限で済む方法。

こういった外壁などの改修工事を担当すると、

計画の段階でその部分の検討が

とても大事なんだと気づかされます。

建物を建てるときの計画は当たり前なのですが、

数十年後の改修が必要となったときのことまで考えて提案できるように。

建築という世界は、

新しく建てられたときの美しさを目指すのではなく、

数十年後、古くなってもきちんとその役目を担っていること。

いつかは必要となる補修が容易に出来るよう、

配管などの設備を更新していけるよう、

それらの条件がそろってこそ、

建物を永く使っていけるようになるのだと思います。

建築ってやっぱり難しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

鉛筆を頂きました☆

現在、新築工事を計画中のお施主様から鉛筆を頂きました。

しかもこの量・・・

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これから家を建てていくために、

現在のお住まいを整理していたら、

今は亡きご主人さまの趣味であった文房具が

たくさん出てきたとのことでした。

あまりにたくさんの文房具の量に僕も言葉を失いました。

見るからに貴重そうなモノはとても受け取れませんが、

鉛筆だけでもかなりの量だということで、

頂いて帰ることになりました。

社長の車に無理やり積み込み、

会社で降ろすだけでも一苦労・・・

いろんなメーカーのいろんな種類の鉛筆。

その中でも僕はステッドラーの鉛筆を頂きました。

一目見てその存在に気づき、

すぐに自分の机に持っていきました☆

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ステッドラーのマルス・ルモグラフ。

この青いカラーが定番で、たくさんの芯の種類があります。

文房具が好きな人がこの青を見れば、

「おっ、ステッドラーのマルス・ルモグラフ!」

と、なるのです。

鉛筆と言えばHBやBを使っている人がほとんどじゃないでしょうか。

でも全部で何種類あるか知っていますか?

9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、Hから、

B、2B、3B、4B、5B、6B、7B、8B、9Bまで。

HとBの間、それがHBなんです。

Hというのは硬くBになればなるほど柔らかくなります。

三菱のハイユニの鉛筆ではなんと10Bまであります。

世界広しといえど、10Bがあるのは三菱のハイユニだけです。

さすが三菱鉛筆。

ステッドラー独自の硬度表記のEBとEE。

これは7Bと8Bに相当します。

EBはエキストラブラックの略。

EEはエキストラエキストラの略です。

当時はこれ以上の柔らかさと黒さは必要ないと

いうことだったんでしょうね。

芯の太さを見ても違いは歴然です。

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僕は文房具が好きで集めている方なのですが、

このステッドラーのEBとEEの実物を見たのは初めてです。

鉛筆というものは、

芯を削りながら紙へこすりつけて、

その摩擦で文章や絵を白い紙へ記録します。

書けば書くほど、

削れば削るほど、

鉛筆として存在していたそれは、

紙に書かれた文字や絵になって消滅していくのです。

そう考えてみれば、なんだか儚い存在です。

削られて短くなっていく鉛筆。

少しでも良い文章や文字。

少しでもよい図面。

書けるようになればいいなと日々、思っています。

 

 

 

 

 

 

 

色鉛筆と肥後守。

こんにちは。

今日はまた別の相棒を紹介します。

LYRA(リラ)社の色鉛筆と肥後守(ひごのかみ)です。

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僕は何を隠そう文房具が大好きなんです。

少しでも気になる文具を見つけたのなら、

似たようなモノを持っていてもすぐに購入してしまいます。

少しかわった形をしています。

芯が外部へ飛び出していて、こういう使い方をします。

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断面も少し三角形になっています。

これは人間工学に基づくとこうなるみたいです。

色鉛筆はどうしてもよく使う色とほとんど使わない色があって、

長さもバラバラになり、寿命もそれぞれ違います。

でもこのLYRAの色鉛筆はバラ売りがあるので、

一色だけ使い切っても補充がきくのです。

そういうところの気遣いも大好きです。

LYRA社の文房具はどれも可愛くてオススメです。

それとは打って変わって肥後守。

なんとも無骨な感じが気に入ってます。

色鉛筆や芯ホルダーの芯を削るときに使います。

今はほとんどが鉛筆削りで削る人が多いと思います。

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でもね、鉛筆の芯先が丸くなったとき、

この肥後守でカリカリと削っていると、なんだか気分が落ち着くのですよ。

気分や用途に応じて尖らせたり、丸く研いだり・・・

使い勝手とかはどうでもいいんです。

色を塗る。

鉛筆を削る。

それが楽しくなるのかどうか。

そこですよね、仕事を楽しく。

お気に入りの相棒たちが、一つ一つの作業を楽しくしてくれる。

僕の机の上にはお気に入りの相棒たちがまだまだたくさんいますよ。

 

え?だから僕の机が一番汚いだって?

 

違います。

 

ワイワイガヤガヤと、

活気があると言ってほしいですね。

 

 

青い相棒。

こんにちは。

最近、仕事で法規関係を調べる機会が多く、

最初は自分の記憶力を頼りに、

頑張ってみようとしたのですが、

想像以上に自分の記憶力と知識がアテにならず、

愕然とした自分は、自宅で眠っていた法令集を会社へ持参しました。

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実はこの法令集、平成19年度版です。

毎年、法律は改正されて、

毎年新しい法令集が発売されます。

というわけでとっくにこの法令集は退役しているハズなのですが・・・

僕にとってはこいつは大事な大事な相棒であり、

思い出がたくさん詰まっているのです。

試験に合格するために、

毎晩毎晩徹夜しながら開いた法令集。

そこら中にインデックスを貼りまくり、

本棚にも立てられなくなりました。

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めくるたびに薄いページは傷んで、破れて、

その度にセロハンテープで補強する。

角もすり減ってフニャフニャです。

これからも法律改正が進み、

本当にいつかはこの法令集が使えなくなるときが来るでしょう。

それでも、僕はこの法令集は捨てることが出来ません。

この法令集を見るたびに、

必死で勉強していた頃の自分を思い出します。

その時の気持ちに戻ることができます。

僕の中ではただの法令集ではないんです。

時は経ち、法令集の役目を果たすことがなくなっても、

こいつはいつまでも、僕の相棒なんです。

これからも、この相棒と一緒に頑張って行こうと思っています。

 

 

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